葬儀を経験された事がない方からすると、いざ葬儀を執り行う事となった場合、「どのようにしたら良いのか?」葬儀の流れや段取りも分からず、不安に思う部分が多々あるのではないでしょうか?
今回は、そういった部分のお話が出来たらと思います。
臨終~葬儀社手配の流れ
葬儀をする上で、何処の葬儀社に連絡をするのか、決めていますか?決めていないとまず、「何処の葬儀社に依頼しようか?」から、始めないといけません。病院でお亡くなりになった時、葬儀社に病院へのお迎えの手配をします。看護師の方などから「何処の葬儀社を、お呼びしますか?」と聞かれます。葬儀社を決めていないと、「何処にしようか?」と迷い、時間も掛かります。葬儀社へ、すぐ連絡できるようにしておいた方が良いです。
お迎え~ご安置までの流れ
搬送に於いて、お迎え先から何処へご安置するのかをお尋ねします。「一度ご自宅に連れて帰りご安置するのか」お迎え先から、「そのまま葬儀社の会館にご安置するのか」などです。家庭の事情や、自宅でのご安置が難しい場合もあるかと思います。そういう場合は、お迎え先から自宅を経由して、会館にご安置する事も可能です。
葬儀に来て頂く宗教者手配の流れ
お寺様などの、宗教者は何処にお願いすれば良いか把握していますか?
先祖代々お世話になっている、寺院や神社などは何処なのか?(宗教・宗派など)
初めて葬儀を経験される方などは、家の宗教が分からず、無宗教の方も多くおられます。
分家であったり、家族で初めての故人の場合もあります。何処の宗教者にお願いするのかも、決めておかないといけません。
葬儀日時決定の流れ
葬儀日時は、宗教者の都合だけで決まるのではなく、火葬時間の空き状況も関係してきます。宗教者の都合と、火葬の空いている時間を調整する必要があり、合致すれば決定となります都合が合わなく、日時を変更する場合も多くあります。
葬儀をお知らせする範囲を決める段取り、流れは?
葬儀をお知らせする範囲は決めていますか?
家族葬が増え、「何処までお知らせするのか?」を迷われる方も多くいらっしゃいます。
人数を読むのは、なかなか難しいと思いますので、紙に書き出した方が分かりやすいので、お勧めします。
お知らせする範囲が決まったら電話連絡し、通夜・葬儀への参列確認が必要となります。
親族・参列者の人数は、返礼品や料理の数、式場の広さや斎場への送迎にも関係してきます。
最近はQRコードを読み取ってもらえば、LINEやメールなどで葬儀日時を共有できるサービスもございます。
通夜当日の流れ(打合せ~通夜)
打合せでは、祭壇や祭壇生花、棺、骨壺、遺影写真、返礼品数などを決めます。打合せが終われば、湯灌(故人様を清める儀式)や着せ替えに立ち会ったり、宗教者と打合せがある場合や、宗教者への御礼、現金を準備する必要があります。また、葬儀進行で司会者との打合せもあり、通夜までにする事が沢山あります。一般的に、葬儀の前日が通夜となります。18時か19時からの通夜が多く、通夜が終わり宗教者退席後、納棺されるケースもあります。納棺後、「通夜振る舞い」で親族に食事を振る舞う形が一般的な流れです。
葬儀当日の流れ(葬儀~精進会食)
前日、納棺をされてない場合は納棺を行います。その後、式場に故人様を移動させ、葬儀開式となります。葬儀が終わると、祭壇に飾ってあるお花で、故人様とお別れをして頂く事になります。故人様と、ゆっくりお別れできる最後の時間となります。お別れして頂いた後ご出棺となり、火葬場に向かいます。火葬時間は約1時間30分~2時間程で、控室にてお待ち頂きます。拾骨後、会館か自宅で「精進会食」という流れが一般的かと思いますが、コロナ禍で会食を避ける方も多く、折詰を持ち帰ってもらったり、折詰の代わりになる、食品カタログを渡される場合もございます。
自宅に帰宅した後の流れ
自宅に「写真」や「お骨」を置く段を設け、法要日まで花や果物などをお供えします。
法要後にお墓や納骨堂に、お骨を納めます。
葬儀というのは2日~3日くらいで終わりあまり時間がないのですが、準備して頂く事はたくさんあります。ご当家は準備に追われるのではなく、葬儀の大まかな流れや段取りをある程度把握し、ゆっくり故人様とお別れして頂けるように、少しでもお力になれればと思います。