終活
終活という言葉を聞くようになって、十数年は経ったでしょうか?
ひと昔前までの「死」に対しての印象は、「縁起でもない」と極力避けられがちだったかと思います。この数年間のコロナに事故や災害、いつ訪れるのかも分からない「死」に対しての不安もあり、意識や考え方も変わり始めたと思います。
終活という言葉の認知度と比べて、「終活を行っている」という方は、まだまだ多くはありません。「もしもの時、家族が困らない為に」「自分は独りだから、もしもの時はどうすれば」また「自分の最期は、自分で決めておきたい」と、人生のエンディングに関しての悩みは人それぞれです。
子供からすれば「親が元気なうちに終活について話すのは気が引ける」と、切り出しにくい面もあります。この終活に取り組むにあたり、簡単に始められる事といえば「エンディングノート」だと思います。
エンディングノート
エンディングノートは、「人生を振り返ったり」「家族に想いを伝える」事も出来ます。
- ・書く事によって整理が出来る。
- ・口頭でなく、書面に残す事でハッキリする。
- ・比較的話しにくい話題について、家族と話がしやすくなる。
(介護・延命治療・葬儀・財産や相続)
- ・ひとつの基準や道標となるので、「自分も家族も助かる」
- ・法的な効力は無いが、遺書としても活用出来る残された人へのメッセージ。
書いてみる
ある30代~50代のアンケートに、「62%」の人が親にエンディングノートを書いて欲しいとありました。50代の女性だけに絞ると「73%」と、数字も高くなっています。
エンディングノートに向き合う時期も、「その気になったら」でしょうか?
やはり、面倒くさいと考えている人も多いのでしょう。しかし、まずは書いてみる事です。エンディングノートを書く事で、残された人生をより良いものにしようと思えるきっかけにもなると思います。
- ・今現在の自分の状況に応じて書きましょう。
- ・心の余裕があるうちに書きましょう。
- ・元気な時に書きましょう。
- ・自分の好きな所から、書きやすい所から書きましょう。
- ・今、見られても良い悪い物に分けて書いてみましょう。
まとめ
エンディングノートは、書き足したり修正したりも出来るので、年数が経って見返すと考え方や違う気付きもあるかも知れません。また、大事な人に普段伝えられていない感謝の気持ちを、書いたりするのも良いでしょう。
自分の人生の最期をどのように終えたいのか、考えてみるきっかけになるのかも知れません。