自分は何処から来たのだろう。皆様、自分自身について語ることはできますか。
生まれた場所や、今まで過ごしてきた場所、両親や祖父母に関連する事柄などといったことなら、語ることができるという方も多いのではないでしょうか。しかし、先祖のルーツや代々の出来事、祖父母のさらに祖父母の、名前まで詳細に知っている人は少ないのが現実だと思います。
おじいちゃん、おばあちゃん、と呼んでいて名前では呼んだことがない、正確な漢字までは書けない人が多いのではないでしょうか。
家系図を作ることで、父母や祖父母はもちろん、さらに離れた親族や先祖代々について知ることができ、一族のルーツや自分について、後々の世代に語り継ぎ、残すことができるのです。誰にでもご先祖様がいて、ご先祖様があればこそ自分があるのです。
家系図とは
家系図とはその名のとおり、一族の系図です。生まれてからこれまで、家系図など見たこともない人がほとんどだと思います。近年、その重要性が見直され、家系図を作る人が増えつつあります。終活の一環として、自分の最期に向けた準備として作る人もいます。
家系図を作ることで、自分と親族との関係性をあらためて考え、これまでの人生を見つめ直すことに繋がります。一族のルーツを振り返ることで、終活をより有意義なものとすることができるでしょう。
家系図の作り方
自分のルーツを調べる方法として、身近なところですと両親や親族の年長者に尋ねると分かります。しかし限界がありますので、市役所へ行き、戸籍をさかのぼって取得し調べます。
公簿である戸籍は市役所において、一定の期間保存する義務があります。自分自身のものだけでなく、先祖の戸籍も取り寄せることができます。場合によっては、明治時代初期を生きた先祖まで知ることができます。
戸籍とは
戸籍とは、日本国民である私たちの身分を公に証明するものです。記載されている事柄は、出生、親子関係、婚姻関係、離婚、死亡など、ひとりの人間の出生から死にいたるまでの身分上の主要事項が書かれています。また戸籍は、親子や兄弟の間柄を公に証明するものでもあります。遺産相続などに必要となるのはそのためです。
戸籍には本籍地のみで、現住所や職業などの個人的な内容は当然書かれていません。また、一番上に書かれている人を筆頭者と呼びます。夫婦は婚姻届を提出する際、夫か妻のどちらかの名字を名乗るかを、合意のうえで決めます。そして、婚姻前からその名字を名乗っていた人が、自動的に戸籍上の筆頭者となります。
家系図を作ってみよう
家系図は普段、意識しないことが多い家族とのつながりを再認識させてくれます。先祖代々のご先祖様を調べることで、自分とご先祖様がつながっていると実感できるでしょう。今はもうお付き合いの無くなった親族とも、そのつながりを改めて考えるきっかけにできるかもしれません。
家系図を作るうえで、昔の戸籍を調べることは手間も時間もかかりますが、やる気さえあれば、自分で家系図を作ることもできます。この機会にぜひ、家系図作りをしてみませんか。