
先日、一通の封書が我が家へ届きました。送り主は公的機関になっています。何だろうと思い開けてみると、思いもよらないお知らせでした。簡単に言うと、私の曽祖父名義の土地を、一族のどなたかに相続してもらいたいという、全く面識のない親族(亡き父の従兄弟にあたる方)からの手紙が添えられていました。
内容はさておき、私が驚いたのは一緒に送られてきた家系図です。A4サイズの用紙にびっしり印刷された曽祖父の代からの家系図は、初めてみる名前で埋め尽くされていました。住所は東京、静岡、愛知、山口・・・様々です。亡くなっている親族も多く、その中で私や私の姉妹達の名前は、家系図の一番下に記載されていました。添えられた手紙には、「〇〇家一族の皆様へ」という表記がありましたが、私が他家へ嫁ぎ名字が変わってから人生の半分以上が過ぎました。姉妹達も他家へ嫁ぎ、父は亡くなり、現在旧姓を名乗っているのは母一人です。出里への想いというのは薄くなっていたというのが正直なところでした。
そんな中、たった三代だけの記載でしたが、こんなにもたくさんの方が同じ血を受け継ぎ、又たくさんの方が加わり、私に命をつないでくれていた事に、驚きと感謝の気持ちが自然にわいてきました。そして、私は娘達に、娘達はそれぞれ新しく加わるであろう、誰かと命をつないでいくのでしょう・・・
思いがけず届いた封書のおかげで、少しだけ私のルーツを知れたような気がしました。
東予葬祭 宮田