精進料理の起源
精進料理は鎌倉時代に、中国から仏教と一緒に伝わって来たと言われています。
食べ方も修行の一つとする僧侶たちの食事として発展してきたもので、四季折々の旬の食材を使い、自然の恵みや生命を大切にする意味や、体だけでなく心も浄化するという考えが反映されています。
「頑張ります」や「努力します」と同義の「精進します」という言葉も、ここから来たのでしょう。
仏教の戒律である不殺生戒から「肉」「魚」「卵」「乳製品」を使わず、「野菜」「穀類」「大豆」などを用います。しかし、五葷(ごくん)と言って匂いのきつい野菜(ニラ・ニンニク・ネギ・ラッキョウ・玉ネギなどねぎ属のもの)は、臭いが強いため気を損ない、修行の妨げになるとされるため避けられています。出汁も「鰹」「コンソメ」など動物由来のものでなく、「こぶ」「しいたけ」などから取ります。
代表的な料理としては「野菜の天ぷら」「がんもどき」「野菜の煮物」「けんちん汁」などがあります。
遺族の精進料理
以前は人が亡くなると、故人がきちんと極楽浄土に行ける様に遺族は現世で徳を積む(追善供養)という考えから、遺族は四十九日の忌明けまで精進料理を食べていました。
四十九日を迎え、忌明けをもって普通の生活に戻る際の食事が「精進落とし」と呼ばれるようになりました。
現在の精進料理
現在では四十九日間、毎日精進料理を食べる遺族はほぼいないのではないでしょうか。
現在の精進料理は、本来の肉や魚を使わない料理とは違い、非常に食べやすい料理に変わっています。ですが今でも、伊勢海老や鯛など、お祝いを連想させる食材は使わない方が良いのかも知れません。
食事には「死者の魂を鎮め、死の穢れを祓う力がある」と言われています。
そこから葬儀当日には参列者やお世話になった人への「忌祓い」「御礼」「もてなし」の意味合いを込めて会食の場を設け、「故人の思い出話に花を咲かせ」「故人を偲ぶ一つの供養」として食事が振舞われます。故人と食事を共にし最後の別れを行うことを「食い別れ」と言い、故人用にもお膳(陰膳)を用意します。故人と親しかった友人・知人や普段疎遠になっている親族が集まるので「今後も故人同様、変わらぬお付き合いを」と、故人を通してこれからも「縁」を繋いでゆく良い機会になるのではないでしょうか。
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