葬儀における挨拶
通常、葬儀における挨拶はそれぞれ次のタイミングで行うことが一般的です。
① 通夜終了後、 ②葬儀終了後 、③精進料理会食の前
① 通夜終了後の挨拶
通夜後は弔問して頂いた方(親族・一般)にむけて行います。忙しい中、弔問して頂いたことへのお礼と、翌日の葬儀時間の案内も挨拶にて手短に伝えます。また、通夜振る舞いなどの食事の席を設けている場合には、そちらへの案内も併せて行います。
② 葬儀終了後の挨拶
葬儀後の挨拶は故人とのお別れの後、出棺前に行うことが多いようですが、故人との対面・お別れ前に挨拶を行う場合もあります。葬儀後の挨拶をいつするのかは、葬儀規模や進行状況上、司会者もしくは葬儀担当者が開式前にお伝え致します。
まずは、葬儀に参列して頂いたことへのお礼を述べます。その上で、故人の人となりや想い出、最近までの様子について述べる方もいらっしゃいます。葬儀後の挨拶には、故人がどのような生涯を歩んできたのかを、参列して頂いた方へ伝える役目もあります。そして、挨拶の最後には、今後も同様のお付き合いをお願いするのが一般的です。
③ 精進料理会食の前の挨拶
火葬後、精進会食の前に行う挨拶は、葬儀会館や自宅へ戻った際、精進会食に参加して頂いたご親族への挨拶です。通夜・葬儀、火葬場まで同行頂いた親族に感謝を述べた上で、故人を偲び食事をして頂く旨を挨拶にて伝えます。また、今後の法要の予定等が決まっている場合は、法要のご案内も併せて行うと良いでしょう。しかし、昨今のコロナ禍により、火葬終了後の会食を自粛される場合もございます。会食を自粛される場合は、解散時にお礼を述べるのが良いでしょう。
葬儀の挨拶は誰がするのか
以上の挨拶は通常、葬儀代表者である喪主が行います。ただ、喪主が高齢、もしくは体調不良などの理由で挨拶が出来ない場合には、他の親族の方が挨拶を行います。例えば、喪主が亡くなった方の妻である場合、喪主が妻で挨拶は子供がするといった場合もございます。挨拶は喪主がするのか、他の遺族・親族がするのかを相談しておきましょう。
挨拶におけるNGワード
葬儀時の挨拶には、忌み言葉と言われる挨拶においては避けるべき言葉があります。不幸が重なる事を連想させる「重ね重ね」「たびたび」「ますます」などが、代表的なものになります。また、それぞれの宗教においても使わないほうが良い言葉もあるので、確認しておきましょう。
挨拶の文例
挨拶が苦手、人前だとうまく話せない方。葬儀後は特に普段と違う精神状態で、挨拶も難しいものです。そういった場合に備え、葬儀会館には挨拶の文例が用意されています。葬儀の担当者や会館スタッフなどに、挨拶の文例を貰っておくと普段挨拶に慣れない方も含め参考になるでしょう。
挨拶にかける時間
どの挨拶も、限られた時間で行いますので、2~3分前後が目安になるかと思います。あまり長くなり過ぎないよう、簡潔にまとめておきましょう。